「時を刻む。」二人展
お茶会「一刻」を振り返って。
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しっとりとした空気の中ではじまりました。
タナカシゲオさんがこの日のために初めて作ってくださった「イン」という新作の器は季節の植物の香りを水に移して その香りと味を楽しむための器です。この茶会では 桜の花びらを前日から仕込み、その香り水を味わい、楽しんで頂く、と言う趣向から始まりました。
美味しいお茶とその香り、
もちろん目にも春を感じて頂きながら、一子さんの美しい所作で流れるように次幕へと。お茶の香りと織り成す風景がその場を包み込んでいました。
お菓子を用意してくださったは渡辺薫子さん。
お二人の作家さんの器に美しく盛り付けられて、春の小枝、苺のシロップがかかった水羊羹、そして山の桜と菜の花の花びらが散りばめられた桜餅。一つ一つが、春の芽吹きと春の喜びをが表現されていて美しく、お人柄のように優しい美味しさでした。
督田さんの木工のお皿の上で花開いた景色には、皆さんも感嘆の声と喜び表情。
お皿の上に表現された美しさは静かな野山の春景色でした。
窓辺には、芽吹いた新緑と鳥の声。
最高の春の茶会「一刻」自然と溶け合い、五感に深く響き、染み入る嬉しいひとときとなりました。
ご参加頂きました皆様
ありがとうございました。..この茶会「一刻」の為に心を込めてご準備頂きました一子さん、薫子さんには心から感謝申し上げます。また、この茶会のために素敵な器や道具を制作頂いた作家さんお二人、在廊頂き、お手伝い頂いたタナカシゲオさんと奥さま、急遽、駆けつけてくださった督田昌己さんには心よりお礼申し上げます。皆様のお力を頂いて、素敵なお茶会を催すことができました。ありがとうございました。
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そして、窓辺には桜の花びらが舞いはじめていました。