【祝祭の茶会】



沓沢佐知子 個展 〈スペシャルイベント〉


 

 

 

沓沢さんが暮らす三重県の美杉
その野山の秋の情景を、生きものたちの様子を
そのまま映しとったような命が息づ作品がたくさんやって来ました。

届いた器や道具やオブジェなどにはそれぞれに
命が宿っているような自然の力と可愛さや魅力があり、そのパワー溢れる空間で、祭は始まりました。

 

 

集まってきたさまざま生きものたちと皆で
共に祝う祭、まさに「祝祭の茶会」です。


 

 

 

度々 美杉を訪れ  沓沢敬さん、佐知子さんとの
お付き合いも長く、「朔 愛」溢れる辰巳香織さんの
温かな優しいご案内で美杉への旅が始まりました。

 

山道を登り、
川沿いを進むと 立ち上ぼってくる煙
更に進むと敬さんが炊くご飯の匂い、、、と
「朔」の情景が目に浮かんでくるように
誘ってくださいます。

 

 


秋の美杉を、「朔」を、その周りの植物や生きものをそのまま味わうように
趣向を凝らして淹れてくださるお茶。


今年の春に一緒に摘まれた「朔」の茶葉で作られた白茶から始まり、
お茶の香りと共に次々と美杉の自然が身体の中に染み込んで、、
「朔」の秋の風景が目の前に現れてくるようです。

 

 

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自然豊かなこの山の恵みをそのままに味わう、
ニッケや山椒や野草
お二人ならではの愛に満ちた自然を十分に堪能させて頂けるひとときです。

香り
味わい
たくさんの動物たちで賑わう器や道具、
景色
目にも楽しく、美味しい時間。
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お菓子は
「朔」の亭主である敬さんがご準備くださった
「朔の秋スペシャル」を
佐知子さんが朝から台所で仕上げてくださって、
できたてのものを出してくださいました。

 

 

一品は 
朔で収穫したばかりで天日干しされた新米と
山の香茸、銀杏、🦆肉の燻製の混ぜご飯にあんと柚子の香りを添えて。

 

 

 

 

もう一品は
少し甘味を感じる水菓子
裏山のニッケを煮詰めて作られたゼリーに
今年豊作の柿のジャム、金木犀の花を散らした
秋の香りを添えて。

 

 

 

最後は
佐知子さんが目の前で朔の周りで摘んで作られた野草を小鍋で煎りはじめられて、
朔の紅茶で作られた薫り高いチャイ
温かい湯気と香りにほんのり黒砂糖の優しい甘味も加わってほっこりする優しいお味。


 

思わず「美味しい❗」

テーブルには
沓沢さんが描かれた動物たちの絵をそれぞれに型押しされた デカルネロ  カステさんの美味しいカステラ。

 

 

 

皆さんの「可愛い」「美味しい」の声に
和やかさはピークを迎え、
まるで美杉の山々の実りを皆でワイワイ祝うかのように「祝祭の茶会」は幕をおろしていきました。


 

ご参加くださった皆さんの中には
早く「朔」を訪れてみたいなーと思われた方もたくさんいらっしゃったことでしょう。
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自然を愛し、生きものを慈しみ、人を愛す。
生きることも終うことも全てを受け止め共に祝う
「祝祭」を心に深く刻むひとときとなりました。

 



辰巳香織さん、
沓沢佐知子さん、
遠くから応援してくださった敬さん

この会のためにたくさんの心を尽くし ご準備頂き、素敵な時間を作ってくださって
本当にありがとうございました。

心より感謝申し上げます。

お陰さまで美杉の秋の実りの味と薫りを味わいながら、その景色がここに再現され、
満喫できるひとときとなりました。


お手つだいのために駆けつけてくれ大切な仕事をかって出てくれた具志堅さん、スタッフの布川さん、
お疲れさまでした。

ご協力頂いた皆さまのお陰で楽しい会になりました。


そして 
この「祝祭の茶会」にご参加頂き、祭の一員として
共にこのひとときを和やかに楽しんで頂いた皆さまに
心より感謝いたします。

皆様のお陰で楽しい「祝祭の茶会」を催すことができました。

ありがとうございました。


 

 

窓の外には、色付き始めた木々の葉も拍手を贈るかのようにさやさやと揺れいたのが印象的でした。



少しずつ深まる秋の景色を味わいながら、
心も身体も温かくして
心豊かに健やかに過ごしていけますことを祈ります。

            
            2025年11月1日「祝祭」
.                乙守容子