「悠然茶会」を終えて 2020. 9 .12

 

 

秋の気配が感じられはじめた爽やかな日

茶会の準備が整った部屋からは なにやら和やかな笑い声が聞こえていました。

作家二人が この会のために制作した幾種かの茶器と、この会ならではの遊び心満載のオブジェが見立ての道具として並び、
○あり、△あり、□あり、
いかにも楽しい室礼がお客様を待っていました。

茶人が用意したお茶が順に振る舞われていきます。

目にも美しい名残の蓮花のお茶から始まりました。
それぞれに香り高く 心と体に染み入る深い味を 3種 4種と順に味わっていきます。


室内にはほんのりとお茶の香りが余韻と共に拡がり、

お茶に合わせて用意されたお菓子は 作家のピースオブジェを模したかわいい丸玉 「いろのみ」、 冷たい無花果氷 、 蓋物の器のなかには
10種もの 滋味なる草菜穀菓子が詰められていて、
「わぁー 玉手箱みたい。」と ニコニコ顔のお客様。



味も 香りも 沸き上がる茶湯のけむりも、風の音も、色付き始めたは櫨の葉の色も、楽しい会話も、笑い声も 全て混じりあって ふたつとない場面が繰り広げられ、

まさに 一期一会の時が流れていきます。

それぞれの感性と培った技術と想いが一つに相まって
作りあげられるひとときは まるで一つの舞台そのもののようでもあり、

そこには おおらかなる「悠然茶会」 がありました。


茶人         堀口一子(茶絲道)
お菓子     石米温代 (和草)
器            石原稔久/石原多見子(ikkoku)

ご参加頂いた皆様

皆様に感謝いたします。

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